引き寄せの法則を駆使すれば、行動や努力をしなくても望んだものがが手に入るというようなことが言われる。これは本当だろうか?
これは、本当と言えば本当である。が、そこまでの状態になるには、引き寄せへのかなり強い信頼が必要となるだろう。その願いを実現するために有効な努力や行動を示される場合もあるのだが、「努力や行動をしなくて良い」という思い込みに囚われてそれを拒絶してしまう人も居る。これは、ルートを制限しているだけだ。
ただ、そこまでのパワーは働かなくとも、運や偶然、世界というものをかなり味方につけることはできる。そうしたパワーを働かせる際、ただ考えているだけではなくとっとと動いた方が手っ取り早い場合もよくあるというだけだ。
という訳で、今回は引き寄せの法則と努力、行動の関係について書いていこうと思う。
引き寄せの法則、そして努力と行動
私としては、努力も行動も強力なツールの一つであると考えている。
その理由としては二つある。まず努力や行動が必要という観念が強固に染みついている場合が多いのでやった方が良い場合もあること、そしてもう一つが努力や行動をしている方が精神的に良いこともある、というものだ。
やりたくないと思っていたことでも、いざ手を付けてみたら結構楽しくやれてしまうというような経験はないだろうか。
人間の脳というのは、何か作業を始めるとやる気が出てくるという特性がある。それを利用するのだ。
それに加えて、「自分は今やるべきことをやっている」という思いは、かなり強い安堵感を与えてくれる。その安堵感を起点にすると、加速度的に良くなっていく。
「目の前のことに集中する」ということは、その目の前の努力が結果に直結している人はもちろん、一見全く関係のないことを願っている人にとっても有効だ。何を願っていようとも、今に在って目の前のことに没頭している状態というのは、必ず好循環を生み出してくれるのだ。
行動や努力をしたくない場合は?
「願いは叶えたいが努力や行動はしたくない」という人が居る。その言葉の裏には、「願いを叶えるには努力や行動をせねばならない」という観念が潜んでいる。そうでなければ、上のような言葉は出てこない。
「息は吸いたいがお金は払いたくない」などと言う人が居るだろうか。居ないだろう。それは、「息を吸うにはお金を払わねばならない」という観念を持っている人が居ないからだ。
「努力や行動が必要」という観念を変えていくのも良いが、その観念がかなり強固な場合も多い。その場合はとっとと動いた方が手っ取り早い。
だが、もしいざ動いてみた時、嫌で嫌で仕方がなければ、おとなしく自分の感情や思考を整えることから始めた方が良い。感情が整わないまま動いても、得られるものは少ない。
以前、引き寄せには心理療法的な側面もあると言った。エイブラハムの感情スケールや、瞑想
なんであれ、努力や行動次第で大きく結果が変わってくると思われているものは、無理なく楽しく動けるような精神状態に持っていくのが手っ取り早いケースはよくある。
努力や行動をしたくない理由は、それが苦だからであって、それさえ取り除ければ特に問題はない。願望への近道だ。
努力は今の自分を否定する現実を引き寄せる?
「そもそも努力自体が今の自分を否定するものだから、引き寄せ的には良くない」という声もある。
それはある一面では正しいのだが、ある一面では間違っている。
努力というのは、多くの場合今の自分を否定するという意味合いを持っている。今の自分に不満があるから、歯を食いしばり努力をして別の自分へと変わっていく、というタイプの努力だ。
だが、努力というのはそういったものばかりではない。
ただ向上すること、可能性を拡大すること、その行為自体に楽しみを見出している行動もある。傍から見ればこれも努力だが、本人は全くそう思っていない。
こういったケースだと、自己否定的なニュアンスは出てこない。好き勝手やっていたら勝手に成功していた、という部類だ。上に書いたような方法を併用していると、この状態になることはよくある。
理想としては、この状態にまで持っていくことだ。が、別にそこまでいく必要があるという訳ではない。ただ淡々と、目の前の作業に集中するだけでも良い。不快な感情が出てきたら、それを客観視して手放していこう。こういった方法であっても、大きな恩恵が受けられることは間違いない。
では、今日はこの辺りで。あなたに幸せが訪れますように。