人生の苦しみと絶望は、一体どのような考え方からやってくるのか

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人類の大半が陥ってしまっている病理――それは、「今」という瞬間を未来のための手段として利用していることだ。

これは、人類の罪でもあり、どんな重病よりも重い病である。

怒り、不安、心配、恐怖、無気力、絶望――こうした感情は、「今」という瞬間に生きていないからこそ生じている。

どういうことなのか、対処法と共にこれから書いていく。

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 なぜ人々は今に生きられないのか

人々が「今」という瞬間に生きられない理由。それは思考のせいである。

思考は、常に問題を見つけ今という瞬間に生きることを妨げる存在である。

ある時は過去を悔やみ、ある時は未来を心配し、またある時は他者と比較して嫉妬に苦しんだりする。こうした働きは全て、あなたを今この瞬間、あるいはあるがままでいることを妨げることを目的としている。

思考とは、悪魔のようなものだ。言葉巧みに人をたぶらかし、力と生命の源である「今この瞬間」と繋がることを妨害する。「あなたのため」といった顔をしながらも、実際にはその言葉を聞いた人々の力を吸い取っているに過ぎない。

様々な宗教における悪魔的な存在は、大部分がこういった性質を持っている。

未来のために今を犠牲にする行為

人々は、鼻先にぶら下げられたニンジンを追いかけ続ける馬を見て笑う。しかし、未来のために現在を犠牲にする人々は、果たしてその馬と一体どれだけの違いがあるのだろう?

人は言う。「私は未来のため、今は歯を食いしばって必死に耐えています」と。だが、人は「今」しか生きられない。「未来」というものは人々の頭の中以外に存在しない。

「未来のために」何かをする限り、人は一生やってくることのない「未来」を追いかけ続けることとなる。

そして、未来のために行動をするのは、対処すべき問題があるということの裏返しに過ぎない。

今この瞬間を未来のために費やす人たちは、その生き方を続ける限り、問題に対処し続けて人生が終わってしまう。

問題を解決すれば幸せになれると思い込み、必死で問題を対処しようとする。そして、時にその問題を解決できる。

しかし、いくら大きな問題を解決しようとも、満足感も幸福感も長くは続かない。未来のために現在を犠牲にし続ける限り、また新たな問題が立ちはだかってくるからだ。

「老後のために」とお金を蓄える若者が居る。だが、彼の思う老後は永遠にやってこないだろう。若き彼が老後と思っていたような年になっても、彼は同じように「老後のために」現在を犠牲にし続ける。永遠にやってこない心配事を予防し続ける人生となるだろう。あるいは、「老後のために」お金を蓄え始めた瞬間から、既に老後となっていると言っていいかもしれない。

彼がなりたいと思うような老後を送っている老人は、老後のためにお金を蓄えたりはしていなかっただろう。それが言い過ぎならば、少なくとも老後のために今生きている瞬間を犠牲にはしていなかった。

人生とは常に、未来のためにではなく現在という瞬間のためにある。

そして、未来とは今に在るのだ。

今という瞬間に生きるには

今という瞬間に生きることは、とても簡単だ。しかし、それを維持し続けることはとても難しい。

思考とは、真に巧みな手段を用いて、人々をたぶらかしてくる。ふと気づいた時には、思考にすっかり囚われてしまっていたということもある。

人が人である限り、常に今に在り続けるというのは難しい。しかし、今という瞬間に生きるということは非常に単純かつ簡単なので、今に生きると決めたのならば大部分の時間が「今」という瞬間になる。

「今この瞬間」に生きることを実践すれば、思考に囚われていた人ほど人生観が全く違って見えることが解るだろう。一種の革命に近い。人生を根本から変えてしまうような力があるのだ。

では、どうすればそうやって生きられるようになるのかというと、思考に気づけばいい。

私がいつも薦めている瞑想がその方法だ。私が勧めるのはヴィパッサナー瞑想だが、自分の思考に気づいて止めることができるようになるのならば、他のなんだっていい。

あと他には、過去や未来のことを考えたり、他人と自分を比較することを意識的にやめるよう心掛けることだ。

これらのことがしっかりとできるようになった時、あなたの人生には大いなる静謐に満たされるようになる。静かで、この上なく大きな力だ。この静謐を感じている時、何事にも心を乱されることはない。この静謐こそが最も偉大な財産だと思える時が、きっとやってくるだろう。

では、今日はこの辺りで。あなたに幸せが訪れますように。

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コメント

  1. こつ より:

    こころさん

    いつもお世話になっております。こつです。

    この記事を拝読し、自分自身の甘さとこころさんに頼りきっていたなと痛感いたしました。本当に反省していると同時にこれまで掛けてくださったアドバイスに本当に感謝しております。

    これまで様々な場面で今を大事にすることの重要性を説いて来られましたが、私はその意味を十分に理解しておりませんでした。この記事を拝読してその意味に近づけたと思います。

    とにかく、今を生きてみます。色々ありがとうございました。その内によいご報告ができるようにいたします。どうぞご自愛ください。

    • こころ より:

      お久しぶりです、こつさん。

      人に頼ったり自分に甘いということは全く問題ありませんよ。
      ただ、相手が誰であれ依存だけはしないようにしてください。
      私だけでなく、人にできることはあくまで影響を与えることだけで、その人自身を変えてしまうことはできません。
      ですので、自分の環境を変えられるのは結局のところ自分だけです。
      これまで書いてきたメソッドも、自分の内面を変えていくためのものですが、やはり読んだ本人が変わろうとしないと何も変わりませんしね。
      こつさんはそのあたり全く問題ないと思っています。むしろ、状況が状況な分、もう少し人を頼っても良いと思います。

      「今に在る」というのは非常に重要なことなので何度も書いてきています。
      これは、本当に驚くほど簡単なことなのですが、中々どういうことなのかわからない人も多いですね。私も、全く重要だと思ってなかったこともあり長い間理解できませんでしたしね。
      引き寄せなどにたどり着いた人ほど、実は「今に在る」ことの実践は難しいのではないかと思っています。
      難しいというより、「難しく考えすぎて難しくしてしまっている」ということですね。

      今を生きるというのは全く大げさなことではなく、普通にできている人というのは結構多いんですよ。
      そういった人は人生がスムーズに進むので、引き寄せなどのことを知らないことが多いのですが……ともかく、本来なら誰でもできる簡単なことですので、ぜひそうしてみてください。
      私も、よい報告を楽しみにしています。それではまた。

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